
こんにちは。歯科衛生士のAoiです。毎日臨床に出て患者様の口腔ケアをさせてもらっています。衛生士歴は18年位。ベテランですが毎日お勉強の日々です。
私が働いているクリニックで患者様から『フッ素は虫歯予防に適しているのになた豆歯磨き粉にフッ素が入っているものが見当たりません』という意見を多く聞きます。
結論から言うと、なた豆歯磨き粉でフッ素が入っている歯磨き粉は
見た事がありません。
しかしフッ素が入っていなくても十分に虫歯予防が可能だと思われます。それは何故なのかを歯科衛生士の私、Aoiが解説していこうと思います。
骨や歯に含まれているリン酸カルシウムの一種です。歯のエナメル質の修復に期待が出来ると言われています。虫歯の発生や進行を予防してくれる作用があります。
歯と同じ成分で脱灰している所にアプローチし、初期虫歯を再石灰化してくれます。
よく歯磨き粉のCMで再石灰化というワードを耳にすると思います。再石灰化とは、初期の虫歯などで歯に細かな穴が開いたエナメル質の部分へアプローチして、修復する働きです。
唾液にも再石灰化の働きがあります。 脱灰の量が少ない初期ムシ歯では、再石灰化によって治すことができます。
ムシ歯予防のポイントは、再石灰化をきちんと発揮させることなのです。
研磨剤の一種です。歯の表面を滑らかにして付着した歯垢(プラーク)や表面に付着したステインを除去しやすくしてくれます。
歯磨き粉には研磨剤として配合されているものが多いです
キシリトールとは白樺を原料とする糖アルコールです。キシリトールガムは皆さんご存知だと思いますが甘いのに虫歯菌を発生させません。
むしろ虫歯菌を減らし、再石灰化を促進して、歯質を強くします。
ヨシトメの薩摩なた豆歯磨き 125g

『薩摩なた豆歯磨き』は、鹿児島県特有の土壌を生かし、ミネラル成分がたっぷりの栄養価が高いなた豆から抽出された歯磨き粉です。
なた豆農家さんのこだわりあるなた豆は、生産元がしっかりしていて日本産なので安心して使用できます。
炭酸Ca(研磨剤)、水(基剤)、海塩(その他)、グリセリン(湿潤剤)、ソルビトール(湿潤剤)、ヒドロキシアパタイト(研磨剤)、キシリトール(甘味剤)、ラウロイルグルタミン酸Na(発泡剤)、タマリンドガム(粘結剤)、ナタマメ種子エキス(着香剤)、香料(なた豆の茎・葉・莢抽出液含有)、チャエキス(保湿剤)、グリチルリチン酸2K(その他)、ハッカ油(着香剤)、銅クロロフィリンNa(その他)、エタノール(その他)、ニガリ(その他)
歯を強くしてくれます
フッ素は再石灰化を促進してくれます。溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻し、歯質を強化します。
細菌の酸産生を抑制してくれます
プラーク(歯垢)の中のむし歯菌から発生する酸の産生に働き、酸を作る事を抑制します。
フッ素が配合されてある歯磨き粉の表示について
歯磨き剤に添加されているフッ素(フッ化物)は
フッ化ナトリウム (NaF)
モノフルオロリン酸ナトリウム ( MFP)
フッ化スズ (SnF2 フッ化スズ(II) フッ化第一スズ)
濃度表示については
1500ppm,950ppm,500ppmなどと表示されており、数字が大きいほど高濃度となります。

フッ素を利用する事により、虫歯を予防する事が可能になります。
フッ素の摂取と安全性、効果については、50年以上にもわたる専門学会や専門医委員会、政府、各種の国際機関および国際的な保健機関の特別協議会において幾度となく再評価され、証明されています。
・なた豆歯磨き粉にはフッ素の役割の代わりにヒドロキシアパタイト、炭酸カルシウム、キシリトールが配合されているものが多く十分に虫歯予防が可能だと考えられる
・なた豆歯磨き粉はナチュラルなものなのでフッ素を使用したくない方、子供やお年寄りまで安心して使用できる